貯蓄型金融商品
貯蓄型金融商品
貯蓄型金融商品とは、預貯金のことをいい、元本が保証されていて、いつでも引き出せるというのが特徴です。
預金・・・銀行に預け入れたもの
貯金・・・ゆうちょ銀行や農協に預け入れたもの
利率
元本に対する利息の割合
利回り
元本に対する１年あたりの収益のこと
収益／預入年数／当初の元本×１００
単利
預け入れた当初の元本についてのみ利息がつく計算方法
元本×（１＋年利率×預入期間）＝元利合計
複利
一定期間ごとに支払われる利息も元本に含め、これを新しい元本とみなして次の利息を計算する方法です。
利息が１年に一度つくものを１年複利、半年に一度つくものを半年複利といいます。
金利
固定金利
預け入れた時から満期まで金利が変わらない
変動金利
景気との関係性
現在の金利が高く、今後の金利が低くなると予想される場合には、いまの高い金利で預け入れた方が得なので、固定金利を選択した方が有利です。
逆に今後金利が高くなると予想される場合には、変動金利を選択した方が有利です。
利子と税金
預貯金の利子は、利子所得として課税され、20.315％の源泉分離課税となります。
所得税 １５％
特別所得税 ０．３１５％
住民税 ５％
金融商品の種類
流動性預金
１．普通預金
預入金額 １円以上１円単位
預入期間 制限なし
利払 半年ごと
中途換金 出し入れ自由
税金 マル優利用可
※マル優・・・少額貯蓄非課税制度のこと。障害者等に対して、預貯金等の元本３５０万円までの利子について非課税とできる制度
２．貯蓄預金
普通預金と同じ
が適用される。
定期性預金
１．スーパー定期
預入金額 １円以上１円単位
預入期間 １カ月以上１０年以内が一般的
預入期間３年未満・・・単利型のみ
預入期間３年以上・・・単利型と半年複利型の選択可
利払 預入期間が２年以上の単利型は中間利払あり
半年複利型は満期一括払い
中途換金 いつでも解約可能。ただし、中途解約利率が適用される。
税金 マル優利用可
２．大口定期預金
預入金額 1,000万円いじょう１円単位
預入期間 １カ月以上１０年以内が一般的
利払 預入期間が２年以上の単利型は中間利払あり
中途換金 いつでも解約可能。ただし、中途解約利率が適用される。
税金 マル優利用不可（←３５０万円以下の話）
３．期日指定定期預金（１年経てば、自由に満期日を指定できる）
預入金額 １円以上１円単位
預入期間 １カ月以上３年以内が一般的
金利 固定金利。１年複利
利払 満期一括払い
中途換金
預け入れてから１年据え置けば、１カ月以上前に期日を指定することにより、ペナルティなしで解約可能
税金 マル優利用可
ゆうちょ銀行の金融商品
流動性貯金
１．通常貯金
預入金額 １円以上１円単位
預入期間 制限なし
金利 変動金利
利払 半年ごと
中途換金 出し入れ自由
税金 マル優利用不可
２．通常貯蓄貯金
通常貯金と同じ
※預金残高 ＞ 基準残高 ＝ 普通預金を上回る金利
預金残高 ＜ 基準残高 ＝ 普通預金と同じor下回る金利
が適用される。
定期性貯金
１．定額貯金
預入金額 1,000円以上1,000円単位
預入期間 ６カ月以降自由満期。最大１０年
預入期間に応じた金利（６段階）が預入時にさかのぼって適用される
利払満期一括払い
中途換金
預け入れてから６カ月据え置けば、いつでもペナルティなしで解約可能
税金 マル優利用可
２．定期貯金
預入金額 1,000円以上1,000円単位
預入期間 １カ月、３カ月、６カ月、１年、２年、３年、４年、５年
金利 固定金利
預入期間３年未満・・・単利型のみ
預入期間３年以上・・・半年複利型のみ
中途換金 いつでも解約可能。ただし、いつ解約しても中途解約利率が適用される
税金 マル優利用可
信託銀行の金融商品
信託銀行とは、主に信託業務を行う銀行のことです。
信託とは、金銭などの財産を託して運用、管理を任せることをいいます。
１．ヒット（金融信託商品）
預入金額 １０万円以上１万円単位
預入期間 １カ月以上
利払 半年複利または半年払い
中途換金 １カ月据え置けば、換金可能
税金 マル優利用可
その他
・実績配当が原則だが、実際には予定配当率どおり収益分配金が支払われる。
・元本補てん契約はなく、預金保険制度の保護の対象外。
・新規の取り扱いは停止されている。
