問題解説⑪~生命保険~
次の各記述のうち、正しいものには〇を、誤っているものには✖をつけなさい。
1.生命保険の保険料の計算において、一般に、予定利率を低く見積もるほど、保険料は低くなる。[2016年9月試験]
2.失効した生命保険契約を復活させる場合、延滞した保険料をまとめて払い込まなければならないが、その際の保険料には復活時の保険料率が適用される。[2014年5月試験]
3.定期保険は、被保険者が保険期間中に死亡または高度障害状態になった場合に保険金が支払われ、保険期間満了時に被保険者が生存していても満期保険金は支払われない。[2014年5月試験]
4.逓減定期保険では、保険期間の経過に従って、保険金の額が逓減する。[2012年1月試験]
5.一時払終身保険は、解約時期にかかわらず、解約返戻金が払込保険料を下回ることはない。[2016年1月試験]
1.生命保険の保険料の計算において、一般に、予定利率を低く見積もるほど、保険料は低くなる。
正解は、✖です。
予定利率が低いということは、運用がうまくいかず、収益が小さくなると予想されますから、保険料でカバーしようとして高くなります。
2.失効した生命保険契約を復活させる場合、延滞した保険料をまとめて払い込まなければならないが、その際の保険料には復活時の保険料率が適用される。
正解は、✖です。
失効した生命保険契約を復活させる場合の保険料には、契約時の保険料率になります。失効したからには、罰が必要です。継続している人達が損をしてしまいますからね。
3.定期保険は、被保険者が保険期間中に死亡または高度障害状態になった場合に保険金が支払われ、保険期間満了時に被保険者が生存していても満期保険金は支払われない。
正解は、〇です。
定期保険は、被保険者が保険期間中に死亡等した場合には死亡保険金が支払われますが、保険期間満了時に被保険者が生存していた場合には、満期保険金の支払いはありません。なんのための保険かを考えましょう。
4.逓減定期保険では、保険期間の経過に従って、保険金の額が逓減する。
正解は、〇です。
このほかに、
標準定期保険・・・保険金額が一定
逓増定期保険・・・保険金額が一定期間ごとに増加する
収入保障保険・・・保険金が年金形式で支払われる
があります。
5.一時払終身保険は、解約時期にかかわらず、解約返戻金が払込保険料を下回ることはない。
正解は、✖です。
一時払終身保険は、全期間の保険料をまとめて一括して支払う保険です。
早期に解約した場合、解約返戻金が一時払保険料相当額を下回る可能性があります。