パパ、お金大丈夫?~こども保険の基礎~
夫婦の間に新しい命が生まれることはとても素晴らしいことです。
親になれば、子の将来を案ずるのは当然のことです。
お金のことで苦労をかけたくないと誰しもが思うはずです。
わが子が幸せになるために、私たちはどのような準備をすればよいのだろうか。
今日はそんなお話です。
こども保険(学資保険)
こども保険(学資保険)は、一般の生命保険会社や損害保険会社などから販売されています。
こども保険と学資保険の違い
こども保険とは、こどもの医療保障を主な目的としています。
こども保険に加入していれば、こどもがケガや病気になった際にかかる費用が保障されるものです。
学資保険とは、こどもの教育のかかる費用を主な目的としています。
契約時に決めた時期に契約内容に応じた保険金額を受け取ることができます。
また、契約者が亡くなった場合、保険料が免除され、被保険者に給付金が支払われます。
※近年、学資保険の名称でいろいろな特約を付けて販売しているため、こども保険と学資保険の線引きがあいまいになっています。
こども保険(学資保険)の特徴
1.貯蓄機能
2.保障機能
1.貯蓄機能
決められた保険料を支払えば、満期時に満期保険を受け取れたり、入学時や進学時に祝い金を受け取ることができる機能です。
2.保障機能
親が死亡した場合、それ以後の保険料が免除され、保険料を支払わなくても満期保険や祝い金が支払われる機能です。
こども保険(学資保険)は教育資金の貯蓄として最適か?
この保険は、一般的には毎月1万円をコツコツ積み立て、大学入学のタイミングで満期になるものが多いです。
こどもが小さいうちから加入して、児童手当をそのまま保険料の支払いに回し、満期に受け取る保険金が200万円から300万円程度というのが一般的な流れとなります。
現在のこども保険(学資保険)には、保険料を払った以上に保険金が増えて戻ってくるものもありますので、銀行の微かな利息をあてにして定期預金するよりも、利回りははるかによいかもしれません。
しかし、いい話ばかりでないのがこの世の常であります。
こども保険(学資保険)のリスク
1.元本の保証性
2.金利上昇
1.元本の保証性
端的に言えば、保険会社がつぶれる可能性はゼロではないため、つぶれてしまった場合は保険金がパーです。保険でお金を貯めることは、預金することとは違い、保険会社の破綻リスクが伴います。
2.金利上昇
金利上昇による儲けが得られないということです。それはなぜか、この保険は中途解約してしまうと、元本を大きく割り込んでしまうケースがほとんどです。
ですから、令和史上最大の金利上昇が来たとしても、こども保険(学資保険)は低利で長期固定運用となるため、儲けそこなう可能性があります。
定期預金にするか、こども保険(学資保険)にするのか
ただなんとなく周りがやっているからこども保険(学資保険)をはじめようと思わず、リスクやリターンを考えて備えることが重要です。
今日はこの辺で