かわいい孫には金を渡せよ~資金計画の6つの係数~
5年後に100万作りたい。
今の貯金で運用したらいくらになるんだろう。
といった際に次の係数を用いて計算します。
- 終価係数
- 現価係数
- 年金終価係数
- 減債基金係数
- 資本回収係数
- 年金原価係数
名前だけ見ると、ちょっと嫌悪感がでますね。ここでは、じいじ(祖父)とタク男くん(孫)の会話で解説していきたいと思います。
1.終価係数
今あるお金を複利で運用した場合、何年後の金額を求める場合に用いる係数です。
※複利・・・金利が2%というとてもとてもステキな銀行があるとします。そこに100万円を1年間預けると102万円になります。さらにもう1年預けると104万400円になります。
このように、100万(元金)だけでなく、2万円(利子)も含めた金額に利子がつくことを複利といいます。
じぃじ「タク男や、小学校に入学するときにいくらほしいんじゃ」
タク男「少なくとも100万は欲しいね」
じぃじ「(心の声)なんちゅう孫じゃ、この歳で100万とな、わしを殺す気か」
じぃじ「今あるわしの貯金だと3年後、いくらになるんじゃろか」
タク男「それは終価係数を用いて求めることができるよ」
じぃじ「(心の声)なんじゃこいつ」
2.現価係数
将来にこれだけ手に入れるために、今元本がいくら必要かを求める場合に用いる係数です。
じぃじ「まてまてまて、今の貯金だとタク男が小学生になるころに100万なんて到底間に合わんな。どうしたらいいんじゃ。。。」
じぃじ「そもそも3年後に100万用意するには今元本がいくら必要なんじゃ」
タク男「それは現価係数を用いて求めることができるよ」
じぃじ「(心の声)世も末じゃ」
3.年金終価係数
毎年いくらかを〇年積み立てた場合、〇年後にはいくらになっているかを求める場合に用いる係数です。
じぃじ「もはや今ある元本では足りん。毎年わしのなけなしの年金から5万円をつみたてようじゃないか。そしたら3年後いくらになるんじゃタク男」
タク男「(鼻ほじほじ)それは年金終価係数で求めるの」
じぃじ「(心の声)ついに鼻をほじくりおったわい。鼻穴ひとつになってしまえ」
4.減債基金係数
将来にこれだけ貯めたいとするときに、毎年いくら積み立てればよいかを求める場合に用いる係数です。
じぃじ「おっとっと、100万以上貯める必要はなかったわい。3年後に100万貯めるとしたら、毎年いくら積み立てればいいんじゃ、タク男」
タク男「それは減債基金係数で求めるんだって」
じぃじ「(心の声)段々なげやりになってきおったわいこの若造が」
5.資本回収係数
今の元本を一定金額ずつ〇年取り崩した場合に毎年いくら受け取れるかを求める場合に用いる係数です。
じぃじ「もう無理じゃ、どうがんばってもお前に100万などあげれんわ」
タク男「まってよじぃじ。100万はあきらめる。だから、僕が小学生になるまでの3年間、じぃじの貯金を取り崩したらいくらになるか計算してみようよ。これを資本回収係数というんだ」
じぃじ「(心の声)搾取じゃ。これは搾取じゃ。」
6.年金現価係数
将来にわたって一定期間、〇円を受け取るために、必要な元本を求める場合に用いる係数です。
タク男「あ、ちょっとまって。やっぱり最低5万は毎年欲しいから、3年間5万受け取るために、元本がいくら必要か計算しようよ」
じぃじ「わかった、もうわかったよタク男。お前がお金が欲しいのは十分理解した。ところでなんでそんなにお金が必要なんじゃ」
タク男「え、言うのは恥ずかしいよ。。。」
じぃじ「(心の声)なんじゃ、かわいいところあるじゃないか)」
じぃじ「いいから言ってみなさい。じゃなきゃお金はあげれんわい」
タク男「じぃじに温泉旅行に連れて行きたくって。。。」
じぃじ「タク男ぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーー!!!」
いかがだったでしょうか。じぃじとタク男の会話で少しでも難しい話に親しみをもっていただければ幸いです。今日はこのへんで