FPの原則と関連法規~誓いとナワバリ~
今回から本格的にFPについて投稿していこうと思います。
FPの誓い
まずは、FPの職業的な原則から説明します。
- 顧客の利益優先
- 秘密の保持
FPは顧客に適切なプランニングを提案するため、収入や資産・負債の状況、家庭の事情など、プライベートな情報を聞かざるを得ません。
ゆえに、顧客の信頼を得ることがもっとも重要になります。
顧客の利益優先
兎にも角にも顧客の利益が優先です。しかし、顧客が望むことをすべて行うことが正解ではありません。時には顧客の知識や判断が誤っていた場合には、それを修正する必要もあります。
秘密の保持
仕事をされている人であれば、当然のように守っておられるかと思いますが、顧客から得た個人情報を顧客の許可なく、第三者に漏らしてはいけません。
しかし、FPの業務を行うにあたって必要な場合(専門的な判断が必要な場合等)には、顧客の許可を得れば、第三者に伝えてもOKです。
関連法規のナワバリ
FP業務は、保険分野や税務分野、法律分野など、さまざまな領域にわたります。
しかし、その領域には資格をもった者でなければ、やってはいけないことがあるのです。
つまりは、自分にどれだけ知識があろうとも、他の専門家の業務の領域(ナワバリ)を侵してはいけません。
具体的には次のような禁止事項があります。
いろいろありますが、基本は「人のナワバリに入るな」です。
弁護士法
遺言書の作成や指導など、個別具体的な法律判断や法律事務を行ってはいけません。
税務相談を受けたり、他人の確定申告書を作成を行ってはいけません。
「どの株をいつ、何株買えばいいよ」なんていう投資判断の助言もいけません。
保険の募集や勧誘を行ってはいけません。
その分野の具体的な説明や判断はできませんが、一般的な解説や仮の事例を用いた説明なら大丈夫です。